2020年7月3日金曜日

図書室で過ごしたあの頃

こんばんは。
南城 凛(みじょう りん)です。
今宵も凛のりんりんらいぶらり~にようこそお越しくださり、ありがとうございます。
どうぞごゆっくりとおくつろぎくださいませ~(^-^)

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

あなたは今、どのようにお過ごしですか。
夜を迎えて、一日の終わりの眠る前のいちばんホッとするひと時、それはあなただけの貴重なお時間ですから、大切にお過ごしくださいね。
凛のりんりんらいぶらり~で、凛と本の話題について楽しい時間を共有していただくのは、大変嬉しいことです。(^o^)

本がお好きなあなたは、図書館をご利用されることもおありでしょう。
あなたがご利用されている図書館はどんな雰囲気でしょうか。

凛は、カフェが併設されていたり、天井が高く明るくて、斬新な建築の近代的なお洒落な図書館も好きですし、歴史を感じさせる建物で、陽光を避けた感じの落ち着いたぬくもりのある図書館も好きです。
本がいっぱい所蔵されていれば、凛には快適な空間なのです。

あなたは学生時代に、学校の図書室はお好きでしたか。
凛は校内の図書室がとても好きな学生でした。
小学校の頃から図書室はとても好きな空間でした。
特に、高校時代は帰宅部だったということもあって、放課後に図書室で過ごすことが多かったです。

高校生だった凛が、学校の図書室のどういうところが好きだったのかを今考えると、以下の三つが挙げられます。

一つ目は、静寂な空間であること。
授業を終えて放課後に、部活や帰宅にと友達は目的をもってそれぞれの場所に向かいました。
凛は「じゃあ、また明日ね。さようなら」と友達に言って、一人で図書室へと向かう学生でした。

図書室に入った途端、急にしーんとして、まるで異次元に入ったような不思議な空間が広がります。
窓からうっすらと射してくる夕陽の端っこをそっと踏んで歩く凛がいます。

窓の外からは運動部の人たちの声が、走っている足音と共に近くなったり、遠くなったりしています。
外から聞こえてくる複数の音の高低を、まるでBGMのように耳にしながら、誰とも話すこともなく静寂な空間に身を置いて、ただ一人で静かに過ごす時間は、凛にとって至福の極みといっても過言ではありませんでした。

二つ目は、本に携わる人たちがいること。
図書室には図書委員や司書の先生がいらっしゃいました。
図書室は大声で会話ができない空間なので、小さな声でのやりとりが余計に優しく接していただいているように感じていました。
黙々と、しかもてきぱきと、貸し出しの作業をしている係の方たちの姿を目にすると、思春期の凛にはとても素敵に思えてなりませんでした。

図書室にいるのは凛の他にも学生が多く利用していました。
一人で静かに本を読んでいる人、参考図書とともに学習をしている人、書架の前に立って本を探している人、閲覧している人など、みな凛と同じ空間と時間を共有している仲間たちです。
いつも会う人もいれば、初めて見る人もいました。
言葉には出さなくとも、みな本を媒体とした仲間であるという意識を凛はもっていました。

三つ目は、知の宝庫であること。
図書室の奥のほうに向かうと、陽があたらない薄暗い書架に、文豪たちの分厚い全集や、辞典・事典類、それから岩波文庫、専門書のコーナーなどがずらりと並んでいました。
「よいしょ」と、どっしりと重い本を音がしないように注意しながら書架から出して見るのが楽しかったです。

ページを開くと、そこはもう知の世界!\(^o^)/
おお、凛が知らないことばかり!
知る喜びを享受する体験はこの図書室で生まれたのかしら。
小さな文字でびっしりと書いてある難しい内容に驚きながら、これを読みこなせるときが凛にはくるだろうか、いや、必ず読みこなすぞ、などと思いながら手にしていました。

以上、凛が学校の図書室が好きだった三点を挙げました。
やがて図書室を出る時間になると、外はうす暗くなっていました。
凛は時間と空間と知の旅を図書室で楽しんでいました。

このように、凛には学校の図書室で過ごした懐かしい思い出がたくさんあります。
あなたの学校の図書室での思い出にはどんなことがありますか。

さて今夜は、高校の図書室の図書委員を描いた青春ミステリー小説として、米澤穂信氏の図書室ミステリー小説『本と鍵の季節』(集英社、2018年)をご紹介いたしましょう。
高校の図書委員を務める共に二年生の堀川次郎と松倉詩門(しもん)という二人の男子高校生がメインとなって、図書室を訪れる学生たちと彼らの周辺をめぐるお話が6篇収められています。

彼らの通う高校は進学校ですが、図書室を利用する学生はほとんどいない設定となっています。
放課後のとても静かな図書室で、当番の二人は図書を書架に収めたり、貸出の整理をしたりしています。

二人は仲が良いけれども、その実、堀川次郎から見た松倉詩門は身長が高くてイケメンであると相当意識している点が、思春期らしい青年だなあと凛は思えて、堀川次郎に好感がもてました。
他方、イケメンでクールな松倉詩門には謎が多くて、彼のミステリアスな部分がとても気になる凛でした。

そんな対比的な二人が務める図書室に様々な人が訪れて、事件を解決していくのです。
以下、六つのお話で構成されています。

一話目の「913」は、6月、先輩女子が図書室に訪れて、亡き祖父が遺した金庫の鍵の番号を探して欲しいと言うので、二人は彼女の家を訪ねてみます。
そこで彼らが見たものは……。

「ロックオンロッカー」は、夏の初め、堀川次郎の持っていた美容室の利用券を用いて、二人で訪れた美容院での盗難のお話です。
図書室外での番外編ともいえます。二人は少し大人になったのかな。

「金曜に彼は何をしたのか」では、7月の期末テストの準備期間中、図書委員の一年生の後輩男子から、同じ高校に通う二年生の兄が試験問題を盗んだと疑われている件で、二人は相談を受けます。

「ない本」は、秋になり、受験シーズンを意識する頃、或る三年生の男子生徒が亡くなりるのですが、彼が亡くなる前に読んでいた本について、彼の同級生の男子が相談しに図書室を訪れます。

「昔話を聞かせておくれよ」では、冬が近くなり、図書室で松倉詩門は父親の話を堀川次郎に話します。

最後の「友よ知るなかれ」では、木枯らしが吹く冬、松倉詩門の父親をめぐる謎の解決は如何に……。

全て読み終えて、改めて本のタイトル『本と鍵の季節』に、なるほど~と納得できます!
めぐる季節を背景にし、図書室で時間を共有する二人の思春期の男子高校生の成長物語でもあります。
合わせて、図書に関する情報が満載で、本の様々なことを学べます。
それから、全編を通して実在の和洋の本が紹介されていて、それらに関する二人の会話がとても鋭いのです。

米澤穂信氏は、『<古典部>シリーズ』の第一弾、2001年、『氷菓』(角川スニーカー文庫、2001年、のち角川文庫、2005年)でデビューし、第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞☆彡を受賞されています。
この『<古典部>シリーズ』は第六弾の『いまさら翼といわれても』(KADOKAWA、2016年、のち角川文庫、2019年)まで続いています。
映画化、テレビアニメ、コミックスと人気があり、あなたもご存知ではないでしょうか。

2014年、『満願』(新潮社、2014年、のち新潮文庫、2017年)では、第27回山本周五郎賞☆彡を受賞されていますし、第151回直木賞候補☆彡ともなっています。
他にも多くの作品が受賞の候補となっており、ミステリー小説の人気作家として大変ご活躍されていらっしゃいます。

凛が放課後によく利用していた図書室ではミステリー小説になるような背景は考えられませんでした。
でも、もしかしたら、図書委員や司書の先生にこのような相談事がもちこまれていたとしたら……。
凛が知らないだけなのかもしれませんね。(*_*;

どうして作中の高校では、素敵な男子学生の二人がいる図書室が人気がなかったのかしらと、凛には不思議でなりません。
凛が通った高校は女子校だったので、男子高校生はいませんでした。(^-^;

あなたも図書室のミステリーに挑んではいかがでしょう。
素敵な男子高校生二人との青春の時間が過ごせますよ~
最後は、あなたの胸キュン、間違いありません!
二人の今後がとても気になる作品です。

今夜も凛からあなたにおすすめの一冊でした。(^-^)

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(日本語)単行本-2018/12/14米澤穂信(著)
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2020年6月23日火曜日

「多様性」とは画一的ではないことだけなの?

こんばんは。
南城 凛(みじょう りん)です。
今宵も凛のりんりんらいぶらり~にようこそお越しくださりまして、ありがとうございます。
とともにどうぞごゆっくりとおくつろぎくださいませ。(^-^)

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

本がお好きなあなたは、お家でお過ごしされることも多いのではありませんか。
凛は、相変わらず読書にいそしんでいます。

日本では新型コロナウィルスの感染拡大防止のための緊急事態宣言は解除されました。
それにしても暑くなってきました。
マスクが鬱陶しくなりました。

今年に入って、世界を恐怖に陥れた新型コロナウィルスの感染拡大による影響で、日本からは外国人観光客が大幅に減りました。
観光地だけでなく、あらゆる街で、またはお店で、外国人の姿を見かけなくなりました。
あらためて、これまでインバウンドで如何に国内が賑やかになっていたかを実感することが増えました。

世界的なウィルスの感染状況の地図を見る度に、グローバルな世の中を認識せざるをえません。
人の移動が増えただけでなく、人と人との関係も国家という枠組みを超えて、新型コロナウィルスの感染という形で、私たち人間に対して何かを訴えているのではないかと考えさせられる今日この頃です。

凛は、日本人として日本で生まれて育ちました。
これまで他府県に転居を数回してきた体験では、県民性の違いに戸惑うこともありました。
外国を旅したことは多くはありませんが、一応日本から脱出して旅に出たことはあります。

「多様性」について、凛はきちんと向き合ってきたでしょうか。
或いは、直面することがあったでしょうか。
ふとこれまでの来し方を考えると、ほとんどそれは皆無に近かったのではないかと、凛は胸の奥が痛むのです。

何故に、凛は胸の奥が痛むのでしょうか。
凛は、表面では、人はそれぞれに違いがあると言ってきました。
個性を認め、人として考えが違うのは当然です。
頭では理解しているつもりで、言葉に出すのは簡単なことです。

しかしながら、果たして凛がとってきた行動は机上の空論ではなかったかと思うのです。
流行を少しだけ取り入れたファッションに身を包み、誰もが認める生き方を求める思考パターン。
それらが画一的である枠の中におさまっている安心感に浸っていたこと。
思考と志向との違いの垣根を曖昧にして、周囲に同調しながら、凛は何となく生きてきたように思います。
つまり、「多様性」について、頭で考えていることと行動とがかみあっていなかったのではないかと思います。

これまで何も疑問に思わず、当たり前として生きてきたことに対して、「ちょっと待てよ」と、自己を見つめ直す機会がありました。
それは、凛がかつてお世話になった英語の先生からおすすめだと大絶賛された一冊の本との出合いでした。

ブレイディみかこ氏のノンフィクション『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社、2019年)です。
2019年6月に刊行されて以来、瞬く間にベストセラーとなっています。

あなたも書店の店頭にこの本がたくさん並べられている光景をご覧になられたのではないでしょうか。
凛が書店で初めて見かけたときは、黄色い表紙に帽子をかぶっている男の子の絵がとても可愛くて、すぐに目に入りました。
本の緑色の帯には、黄色の文字で「一生モノの課題図書」と出ているのがとても気になりました。
凛が持っている本は、2019年11月刊行の第11刷です。

日本人として生まれ育ったブレイディみかこ氏は、息子さんと白い肌のご主人との三人で、英国で暮らしていらっしゃいます。
息子さんが進学した公立の中学校で日々直面する出来事を通して、息子さんとご主人と共に話し合い、考え、乗り越えていく姿勢が具体的な事実をもって綴られています。

ブレイディみかこ氏は、日本のメディアにも多く出演されていらっしゃるので、今後もますます多くの方に読まれていくでしょう。
「母ちゃん」「父ちゃん」などと親しみのある文章はとても読みやすく、読者への配慮が感じられます。
会話文も多く、自然体な言葉で描かれているからか、日本で中学生の男子を子育て中のご近所のママといった親近感があります。

凛がこれまで抱いていた英国という国家ですが、エリザベス女王や故ダイアナ妃、ビートルズ、それに世界史で学んだかつての大英帝国、古典のシェークスピア劇などによる伝統とは大きく異なる印象を突きつけられました。

階級社会、移民、人種、貧困、格差社会、アイデンティティ、教育システム、性差など。

あらゆる違いが「多様性」という言葉の中で、渦を巻いて、息子さんの前に現実のものとして大きく立ちはだかります。
そして、それらの問題をひとつひとつ真剣に考え、壁を乗り越えながら、成長する息子さんを見守っていく母親と、それを大きな視野をもって見守るご主人との三人のご家族との関係がとてもまぶしいほどの光を放っています。

凛の胸がとても痛んだのが、母親と息子さんの日本での出来事の場面でした。
みかこ氏の故郷の居酒屋で、日本語が話せない息子さんへのいら立ちを母親にぶしつけな態度であたった会社員、そしてレンタルビデオ店での店長の応対。
これらの場面は、凛ももしかしたら、この登場人物たちと同じ対応をしていたかもしれないと思ったからです。
みかこ氏からの指摘がなければ、凛には気づかない点でした。

「多様性」この言葉の答えは簡単には見つかりません。
体験しなければわからない大きな意味を含んでいるのではないでしょうか。
まさに地球規模の言葉でしょう。

しかし、「多様性」を用いるのは、良い意味ばかりではないとも凛は考えます。
簡単に答えが見つからないからこそ、あらゆる場面で用いられて、都合のよいように悪用される懸念も含まれているのではないかと危惧します。

例えば、企業が規模を拡大するとき、または縮小するとき、「多様性」という言葉を用いて社員を異動させたり、リストラさせたりすることなども想定できるからです。
それだけに、教育現場で子供たちの成長期に「多様性」について考える機会を与えることは必要なことであると凛は考えます。

「多様性」とは、画一的ではないことだけなのでしょうか。
それとも画一的であることも含めてもよいのでしょうか。
答えは、各人各様で求めていきましょう。

第2回Yahoo!ニュース│本屋大賞2019年ノンフィクション本大賞受賞☆彡、第73回毎日出版文化賞特別賞受賞☆彡、第7回ブクログ大賞(エッセイ・ノンフィクション部門)受賞!☆彡、キノベス!2020 第1位!☆彡などなど、まだまだ書ききれないほど多く受賞された本です。

黄色い表紙の男の子が靴の紐を触っている絵、これにはブレイディみかこ氏からのメッセージがこめられています。
その答えは本の中に書かれています。

書店にて、黄色い表紙の単行本はとっても目立ちますよ!
文庫本になってから読もうと思うのは、少し時間がもったいないように思います。
あなたにとっての「多様性」とは何かを考えさせらる本です。

新型コロナウィルス関連から地球全体を考えるよい機会です。
あなたもこの地球上の住民として、「一生モノの課題」と取り組みませんか。
あなたに是非おすすめしたい一冊です。(^o^)

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2020年6月13日土曜日

あなたの人生はあなたのもの

こんばんは。
南城 凛(みじょう りん)です。
今宵も凛のりんりんらいぶらり~にようこそお越しくださいまして、ありがとうございます。
どうぞごゆっくりとおくつろぎくださいませ。(^-^)

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

あなたは、あなた自身の人生について考えたことがありますか。
人生。
とても重みのある言葉ですよね。
人生とは、文字通り、人が生きることでありますし、人がこの世に生まれて死ぬまでの期間のことでもあります。

凛もよく凛自身の人生について考えます。
もちろん生きているからこそ考えるのですが、子ども時代からの過去の体験から、今、置かれている現状を捉え、そして未来への凛の姿を思い描くのです。

人は誰しも幸せになりたいと願うでしょう。
あなたは今が幸せだと感じていらっしゃいますか。
幸せなあなたは、このままずっと幸福感に満たされていたいと思うでしょう。
そのためには、どうすればよいのか、どうしたら幸福感が続くのかと考えることは大事なことだと思います。

そもそも幸せな人生とは何なのでしょう。
それは人生観につながり、個人によって異なるものです。
あなたの生来の性格に加えて、これまでの体験や環境、教養などの積み重ねが織りなしていくものでしょう。

ふとした時に、今の自分のこの人生は、果たして本当のものなのだろうかと、立ち止まって考えることはありませんか。
いや、もっと違った人生を生きている自分がいるのではないかしらと。
或いは、今はまだ知らない世界に本当の人生があるのではないのかと、将来を考えることもあるかもしれません。

現実とは何でしょう。
人生の分岐点とは何でしょう。
ああ、あのときがそうだったと、ふりかえることが訪れたとき、ええ、これで良かったのだと凛は肯定したいです。
何故ならば、もし、ああ、これは違う、こんなはずではなかったと思うならば、これまで生きてきたことの全てを否定することにつながるからです。
今のこの瞬間を生きている、それが幸せであると実感するには、日常の修練が求められるのではないかと、凛は考えています。

今の私が生きている世界、これが私の「本当の人生なのか」と疑問に思う人々のお話、それが大島真寿美氏の小説『あなたの本当の人生は』(文春文庫、2017年)です。
初出は『別冊文藝春秋』303号(2013年1月)~311号(2014年5月)です。
2014年に文藝春秋から単行本が刊行されています。
この作品は、2014年の第152回直木賞の候補作☆彡になりました。

凛が持っている第2刷(2019年8月)の文庫本の帯には、「『書くこと』に囚われた女たち」と紹介されています。
小説を書きたい新人作家の若い國崎真実が、書くことができなくなっている老作家の森和木ホリー氏の館で住み込みの弟子となり、その館でホリー氏の秘書として仕えている宇城圭子と出会います。
物語は、これらの三人の女性たちの奇妙な生活がユーモアたっぷりに描かれています。

「書くこと」について深く考える三人の女性たちは、各人が自分の人生について、果たしてこれが「本当の人生」なのだろうかと疑問に思いながら、物語は進んでいきます。
彼女たちは、それぞれに過去があり、分岐点があり、そして現在があるのですが、各人ともそれぞれの時点で奇妙な行動をします。
そして、未来に向かって、彼女たちはどのように思考し、行動していくのでしょうか。

三人の女性たちの生き方に寄り添って読み進みながら、今を生きている人生とは本当のものなのだろうかと、作者である大島氏と共に考える、つまり、登場人物と作者と読者との三位一体で時間の共有ができるのが、読者への最高の贈り物であろうと、凛は思いました。

また、彼女たちの周囲には、編集者、森和木ホリー氏の別れた元ご主人とその息子の三人の男性が登場して、彼女たちとの関係にピリッとしたエッセンスをふりまいてくれます。

この作品は、2014年の第152回直樹三十五賞の候補作☆彡にもなっています。
文庫本の巻末には、直木賞作家の角田光代氏の解説が掲載されています。
この角田氏の解説で、「本当の人生とは何だろう」ともう一度考えさせられるという、読者への素敵なプレゼントがありますよ。(^-^)

大島氏は、1992年、「春の手品師」で第74回文學界新人賞を受賞☆彡されました。
この作品は、『ふじこさん』(講談社文庫、2012年)に掲載されています。
2019年、時代小説『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』(文藝春秋社、2019年)で第161回直木三十五賞を受賞☆彡されています。
受賞歴も多く、これからも注目したい作家のひとりです。

凛は、森和木ホリー氏の館にあるとっても広いお風呂に入って、國崎真実が揚げるさまざまな素材のコロッケを食べたいですねえ。
人生について考えたいあなた、幸せを願うあなた、そして、コロッケが大好きなあなたには、是非おすすめしたい小説です。
揚げたてのコロッケをはふはふと頬張りながら幸せだと感じるあなたの人生は、あなたのものに違いないのですから。(^-^)

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(日本語)文庫-2017/10/6大島真寿美(著)
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2020年6月2日火曜日

近未来の日本を猛毒ウィルスが襲う!

こんばんは。
南城 凛(みじょう りん)です。
今宵も凛のりんりんらいぶらり~にようこそお越しくださいまして、ありがとうございます。
どうぞごゆっくりとおくつろぎくださいませ。(^-^)

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

あなたは今、おうちでゆっくりなさっていらっしゃることでしょうか。
一日の終わりに、ほっとできるくつろぎタイムを迎えるのは幸せを感じますねえ。(^o^)

新型コロナウィルスの影響による緊急自粛宣言が解除されて、これまでの暮らしを取りもどしながら、新しい生活様式を迎えることになりました。
この自粛期間に、あなたの周りには様々なことが起きませんでしたか。
第2波や第3波の襲来が懸念されていることもあり、凛も新しい生活様式をどのようにするのかを自身に問いながら暮らしているこの頃です。

今回の新型コロナウィルスは世界中の人々に脅威を示しました。
基本の第一は、衛生に気をつけることのようです。
まだ終息したわけではありませんし、これからもまた新しいウィルスが出てくるかもしれません。
人間はウィルスとうまく共存してゆかなければならないことを再認識せざるをえません。

このような時期だからこそ、新型コロナウィルスが終息した後の世界はどう変わるのかと、不安に思うのは凛だけでしょうか。
既にいろいろな憶測もあるようです。
ウィルスが蔓延する前と後ではどのような違いが起こるのでしょう。

そのようなことを考えつつ、凛が時折通っている書店であなたにご紹介する本を見つけました。
このようなふとした出合いがリアル書店にはあります。(^-^)

福田和代氏の小説『バベル』(文春文庫、2019年)です。
この作品の初出は、『別冊文藝春秋』2012年11月号~2013年11月号となっています。
2014年に、文藝春秋から単行本として発刊されました。
強毒性のウィルス蔓延前後の世界が交互に描かれている作品です。

作品の舞台は、近未来の日本です。
新型の最強ウィルス「バベル」が日本を襲います。
原因不明で、感染が瞬く間に爆発し、日本は行き場を失います。
「バベル」は、外国では弱毒性のウィルスでしたが、何故か日本では強毒性のウィルスとなり、猛威を奮うのです。
ワクチンも薬もない事態で、次々と日本国内在住の人々が感染していきます。

出血して亡くなる感染者が増えます。
生存している感染者の中で、さらに二つに分かれるのが「バベル」の特徴です。
それは、感染の後遺症として、言語能力を失う人たちと、そうでない人たちです。
すなわち、言語のコミュニケーションがとれるか、否か。
わかりやすく言えば、会話ができるか、できないかに二分されます。

人間にとって、言葉を失うというのはどういう状況になるでしょうか。
理解を示しているようでも、言葉を発することができません。
数字の概念がわからない人もいます。

このような状況が日本を襲うのです。
そこで、日本政府はある重大な決断をします。
それは、全世界の人々を驚かせるような究極の判断でした。

小説では、最強ウィルス「バベル」が日本を襲ったときのことを「あのこと」と称します。
「あのこと」の「前」と「後」を交互に描いていく構造になっています。

読者は、「バベル」ウィルスが人々を襲っていく様子を「あのこと」の「前」で知り、「後」では全く様相が変わってしまった日本を知ることになります。
凛は、この「前」と「後」との対比に、背筋が凍るような恐怖を感じつつ、頁をめくる手が早くなりました。

「前」では、如月悠希という女性が、恋人の渉の突然の感染によって、生活に大きく変化が生じます。
「後」で、アメリカ人ジャーナリストのウィリアムが来日して、ユウキという女性に会います。
「後」では、パンサーという怪しげな集団が登場します。

ウィルスの「バベル」という名前が示す意味は。
悠希と渉の運命は如何に。
この小説には構造だけでなく、さまざまな工夫がなされています。

作者の福田和代氏は、2007年、ハイジャック犯の航空謀略を描いた小説『ウィズ・ゼロ』(青心社、2007年)でデビューしました。
2011年、東京をテロリストが襲う小説『ハイ・アラート』(徳間書店、2010年、のち徳間文庫、2013年)では大藪春彦賞候補☆彡となりました。
以後、多くの作品が発表されています。
元金融機関のシステム・エンジニアの視点を活かし、ご活躍が期待される作家です。

人と言葉を交わすのは、口から発するものだけではないことを、凛はこの小説で納得しました。
もちろん、ウィルス感染予防に注意することは根底にあります。

凛は、この作品が予言書にならないことを願います。
しかし、絶対にこのようなことが起こらないとは断言できません。
人類に対するひとつの警告として、読んでみられてはいかがでしょうか。
強毒な新型ウィルスの猛威を描いた小説として、あなたにお勧めの一冊です。(^-^)

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(日本語)文庫-2019/3/8福田和代(著)
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2020年5月22日金曜日

本と踊ろう

こんばんは。
南城 凛(みじょう りん)です。
今宵も凛のりんりんらいぶらり~にお越しくださりありがとうございます。
どうぞごゆっくりとおくつろぎくださいませ。(^-^)

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今宵も凛のりんりんらいぶらり~でおくつろぎくださっているあなたは、きっと本がお好きでしょう。

静寂な夜を迎えて、やすらぎを求めるひとときに、本を手にとり、ページをめくる心ときめく高揚感は、何とも表現し難い幸福感に包まれます。
また、活動時間の合間に、珈琲とともにほっとひと息つきながら、お気に入りの本の世界に浸るのもよいですね。

凛は、気ままに好きな本の世界を旅するのが大好きです。
書店に行くと、さまざまなコーナーがあって、どれを選ぼうかと、ゆっくりと見てまわるのが凛には楽しくてたまりません。\(^o^)/
その時間は、凛にとって、大切な、大切な、時間なのです。
誰にも邪魔されずに、たった一人で本たちと心の中で会話をしています。
凛は本との出合いの旅を求めて楽しんでいるのです。

目的もなく書店に入ったときに、実はよい出合いにつながることが多いですね。
最近は、インターネットサイト書店をふらりと訪れたら、あらあら、この本、とても気になって仕方がないですわぁと、思わずクリックしてしまうこともあります。
それもひとつの出合いでしょうね。

いずれにせよ、本たちが凛に「こんにちは」と挨拶をしてくれているのがよくわかります。
「凛さん、ボクの世界を読んで」
「ワタシの世界は、楽しめますよ」
「ワタクシの世界は、凛さんを退屈させません」
「オレの世界は、凛さんを釘付けにさせるから~」
「ワシの世界は、凛さんを唸らせること間違いなしじゃよ」

表表紙、裏表紙、背表紙、天、地、小口、奥付……。
本たちの表情を見て、声を聞きながら、触れる瞬間のワクワク感!

最近は、本があまり売れないとよく言われています。
本離れが進んでいるのでしょうか。
雑誌の休刊や廃刊も相次いでいますし、街の書店の閉店も多くて、本と触れ合う機会をもう少し増やしていただきたいと願う凛です。

凛がよく利用する書店にて、平積みされていた文庫本のタイトルに引きつけられて思わず手にしたのが、石川智健氏の小説『本と踊れば恋をする』(角川文庫、2019年)です。
書き下ろし作品です。

カバージャケットは、ハルカゼ氏のイラストです。
古書店にて男子高校生が一冊の本を手にして、棚のほうを見ています。

文庫本の初版の帯の裏表紙側には、同じハルカゼ氏のイラストで、男子高校生の十屋龍之介君と、古書店の店主の朝香裕也さんのことが紹介されています。
「全ての本好きに読んでほしい、ビブリオ・ミステリ登場!!」という表表紙側の帯のメッセージに、凛は思わずひかれてしまいました。

凛のアンテナが即座にピピピと反応しました。
「全ての本好きとは、凛も含まれるのかな。とても面白そう!」
思わぬ出合いから、新しい世界を知ることの喜びに繋がるのです。

本と踊るとは、どういうことを示すのでしょう。
新しい恋が生まれるのかしら。(^-^)

凛は電子書籍も読みますが、紙の本はとても好きですね。
当たり前ですが、古書店では紙の本を扱います。
セドリ、流通、サイン本、贋作本など、男子高校生の十屋龍之介君の活躍を通して、古書の世界を読者に教えてくれますよ。

もう一人、紅一点、古書探偵の深町吟子さんが活動的でとても魅力的に描かれています。
朝香裕也さんと深町吟子さんの二人のキャラクターが際立っていて、青春真っ盛りである十屋龍之介君の冒険譚でもあります。

贋作本にまつわる様々なエピソードを交えて、謎解きの面白さが展開されます。
作中で紹介されている文豪たちの作品は、まだ触れていない読者には読みたくなるような仕掛けが施されています。

贋作本の謎の解明と同時進行で文学の知識を得るという、まさに新しい感覚のビブリオ・ミステリーの世界を楽しめる作品です。
登場人物の三人の個人的な事情が少しずつ解けてはいきますが、まだ謎を残しています。
何やら続編が期待できそうな余韻があります。

石川智健氏は、お仕事と兼業で作家活動をなさっていらっしゃるようです。
2011年、小説『グレイメン』(エイ出版社、2012年)で国際的小説アワード「ゴールデン・エレファント賞」の第二回大賞を受賞☆彡、翌年、同作品が日本・アメリカ・韓国で刊行され、作家活動に入られました。

読後に、これから書斎に向かうときは、襟を正して、背筋をピンと伸ばさなければと、凛は思うのでした。(^_^)v

さあ、あなたも本と踊りませんか。
素敵な恋の出逢いがあるかもしれませんよ。
本が大好きなあなたに、是非お勧めしたい一冊です。(^o^)

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(日本語)文庫-2019/11/21石川智(著)
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2020年5月12日火曜日

話題の予言書を読みました

こんばんは。
南城 凛(みじょう りん)です。
今宵も凛のりんりんらいぶらり~にようこそお越しくださりありがとうございます。
どうぞごゆっくりとおくつろぎくださいませ。(^-^)

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

あなたはお家でどのようにお過ごしされていますか。
今年は新型コロナウィルスの影響で、世界中が困難な状況に追い込まれました。
凛も自粛要請の中、極力家の中で過ごしています。
凛は元々インドア派で、屋内での過ごし方には大きな変化はありませんが、やはり不安のない暮らしを望むのは人々の共通の願いでありましょう。

新型コロナウィルスに関する様々な情報が錯綜して、世界中の人々を巻き込んでいます。
感染症に対する異様な状況を伝えるマスコミやメディアに触れて恐れおののくばかりでは、ウィルスに負けてしまいそうです。
よく言われているのが「正しく、恐れる」という言葉。
人類が生きていく上で、ウィルスと絶縁することは不可能なことかもしれません。

今回の新型コロナウィルスは人々に様々な変化をもたらしています。
”STAY HOME”のスローガンのもとで、家の中で過ごすことの新たな取り組みに、これまでとは違った価値感を抱いた方もいらっしゃるでしょう。
「三密」「ソーシャル・ディスタンス」「手洗い・うがい」「消毒」など、これらのキーワードによって、日常の暮らしに取りいれることの大切さをあらためて認識させられました。

また、マスク不足に陥り、手作りマスクを創り出す人々の創意工夫には感心させられます。
それから、デマ情報による紙類などの物資不足に、新たな不安感を抱かなければならない時代を迎えました。

今度の新型コロナウィルス感染の状況に酷似しており、予言書とまで言われている作品があります。
高嶋哲夫氏の小説『首都感染』(講談社、2010年、のち講談社文庫、2013年)です。
致死率60%の恐ろしいウィルスが中国の雲南省で発生して、世界中の人々に感染し、ワクチンも薬もなく死に至らしめて拡大していく様相を、今から10年前の2010年12月に小説として発表されました。
講談社創業100周年の書き下ろし作品です。

20××年の6月、中国の北京市で開催されたサッカーのワールドカップの大歓声から物語は始まります。
しかし、この華やかなスポーツイベントの蔭では、恐ろしいことが起きていました。
中国の村がいくつもなくなるほどの強い毒性のあるウィルスが拡大していっているのです。
H5N1新型インフルエンザが世界中に猛威をふるいます。

日本人の元WHOのメディカル・オフィサー、感染症対策の専門家で、医師の瀬戸崎優司が主人公となって、日本のウィルス対策に取り組みます。
この小説は単なるウィルスに関するテーマだけではなく、瀬戸崎医師の人生の物語でもあります。
彼の周辺を取り巻く人物たちとの交流も描かれており、ウィルスを封じ込める対策の物語であると同時に、様々な出会いと別れを体験している主人公を魅力的に中心におき、読者を最後まで引きつけます。
そして、恋愛小説でもあります。

日本の首都東京にも強毒性のウィルス感染者が発生して、いよいよ東京を封鎖するという現実が突きつけられます。
官邸、官僚、WHO、ワクチン開発者、医療従事者、製薬会社などが抱える問題が整理されています。
瀬戸崎医師は彼らの間を往来して、自己の抱える過去に苦しみ、悩みながらも前に進むのです。
国民レベルでは、活動の自粛の要請を受け、個々人でウィルスを体内に入れないための努力をしなければなりません。

凛は、この作品と向き合っている時間は、まるで現実社会を活字で再認識しているのかと錯覚するほど、フィクションとノンフィクションが交錯するという独特な気分に陥りました。
ウィルスの基本的な勉強にもなりますので、是非お勧めしたい一冊です。

ところで、高嶋哲夫氏は預言者なのでしょうか?
この作品を10年前に発表するとは、なんて先見の明がある作家なのでしょう!

文庫本の解説の成毛眞氏(書評サイト・HONZ代表)によると、高嶋氏の作品の年表と実際に起きた自然災害が掲載されています。
そこには成毛氏を「未来のノンフィクション」(同書、580頁)として読ませたことが明記されています。

高嶋氏は、1979年に、日本原子力学会技術賞☆彡を受賞されています。
1994年に、小説『メルトダウン』(講談社、2003年、のち講談社文庫、2008年)で、第1回小説現代推理新人賞☆彡を受賞されています。
1999年には小説『イントゥルーダー』(文藝春秋、1999年、のち文春文庫、2002年)で、第16回サントリーミステリー大賞☆彡・読者賞☆彡のダブル受賞に輝いていらっしゃいます。
他にも受賞歴があり、大変ご活躍されています。

世界中が新型コロナウィルスの終息を願ってやみません。
このような現実の社会に、瀬戸崎医師のようなヒーローが出現して欲しいと願うのは、凛だけではないでしょう。

まずは手洗いとうがいの励行、マスクの着用、人混みを避けること、飛沫感染、接触感染などに気をつけること、コップやタオルなどの使い回しは避けること。
つまり、感染症にかかりにくするための衛生の基本を一人一人が守ることが大切であると、この作品を読んで再認識した凛です。
あなたと共に気をつけていきましょう。

次は一体、この日本や世界で、何が起こるのだろうかと、高嶋氏の近著の作品が大変気になる凛でした。(^o^)

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(日本語)文庫-2013/11/15高嶋哲夫(著)
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2020年5月2日土曜日

新鮮で美味しいサラダを求めて

こんばんは。
南城 凛(みじょう りん)です。
今宵も凛のりんりんらいぶらり~でごゆっくりとおくつろぎくださいませ。(^o^)

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

あなたは、サラダはお好きですか。

凛は、サラダが大好きです。
やはり、サラダは新鮮で美味しいものをいただきたいですね。
最近の凛は、手作りサラダに毎日挑戦しています。

まずは、水気をきって、シャキシャキと歯ごたえのするレタスやキャベツの千切り、サラダ菜、水菜などをベースにしています。
そして、大好きなトマトやミニトマトだけでなく、キュウリ、サラダホウレンソウ、薄く切ったカラーピーマンやパプリカなどを横に添えます。
このように、見た目にも色とりどりで新鮮なサラダをいただくと、身体の内側からみずみずしくなるような感覚になります。\(^o^)/

凛は、トマトのサラダが特に好きです!
新鮮でぷりぷりと熟したトマトをざっくりと切って、冷やしトマトのようにシンプルにお皿に盛りつけて、ドレッシングを少しだけかけていただきます。
それだけでとっても幸せな気分になれます。

ミニトマトも好きです。
ころころとして可愛らしいミニトマトを口に含んだときの甘みで幸福感に包まれる凛で~す。

凛は、トマトが子供の頃からとても好きでした。
暑い夏の夕方、麦わら帽子をかぶった額に汗をびっしょりかいて外から帰ってくると、手を洗ってから冷蔵庫に直行!
母が冷やしてくれた真っ赤なトマトを皮付きのまま丸ごとかじると、とてもみずみずしい香りが瞬時に口に広がっていきました。

そのときの感覚が今でも残っています。
加えて、トマトは水分補給にもなっていたのでしょうね。
とても懐かしい夏の光景です。(^-^)

デパートをはじめ、街の八百屋さんやスーパーマーケット、それから郊外のドライブコースにもなっている道の駅などには、日々新鮮な野菜がたくさん売られています。
最近では、インターネットサイトでも様々な野菜を求めることができるようになっています。

デパート、スーパーマーケットの野菜売り場やコンビニエンスストアなどでは、洗う手間なくいただけるカット野菜や、ポテトサラダ、かぼちゃサラダなどの袋入りのものも各種売られています。
これらの袋入り野菜は、お仕事などでキッチンに立つ時間がない方だけでなく、忙しい主婦や一人暮らしの方、高齢者の方々にも便利で、とても人気があります。

食事のときに、まずは野菜からいただこうとか、トマトに含まれるリコピンの抗酸化作用が健康や美容によいとか、または、荏胡麻油や亜麻仁油などのオメガ3脂肪酸をかけて摂取すると脂肪燃焼によいであろうなどと、健康に関する情報も日々更新されていますね。

サラダの上にかけるものも、オーソドックスなマヨネーズは不動の地位を保っています。
また、市販のドレッシングもブランドのものから、PB商品にいたるまでいくつもの種類があります。
中には手作りにこだわる方もいらっしゃるでしょう。

調理方法も、生で食するだけでなく、蒸し野菜も人気が出ています。
それから、鶏肉を用いたチキンサラダも各種あります。
また、豚肉をゆでてしゃぶしゃぶサラダにしたり、牛肉を焼いてお洒落なステーキサラダとして、動物性蛋白質を摂取するサラダにも人気があります。
さらに、マグロやスズキなどのお刺身と一緒に、和洋折衷に粋にいただいたりするなど、実に様々な食べ方がありますね。
あるいは、豆腐や豆をトッピングして、植物性蛋白質の摂取もいたします。

サラダ王国ともいえる日本の食の現状に問題提起をしているのが、篠田節子氏の長編小説『ブラックボックス』(朝日文庫、2016年)です。

篠田氏は、食品の流通、ハイテク工場のあり方、農業に対する考え方、外国人研修生、外国人の雇用と労働、消費者の心理と動向など、日本の社会が抱える食にまつわる問題を様々な角度から踏み込んでいます。
また、主人公の女性としての生き方や、考え方にも特質性をもたせています。
主人公は、東京でキャリアを重ねて仕事を中心に生きてきましたが、事情があって地元に帰り、夜のサラダ工場で働くことになった女性です。

凛は、主人公の仕事や老後に関する捉え方が浮き彫りにされていく中で、強さと脆さを併せ持った彼女が、自身に課された問題をどのようにして切り拓いていくかについて、興味を抱きました。
彼女の学生時代の同窓生の生き方と考え方にもそれぞれに違いがみられます。
登場人物の各人におかれている環境と、複雑な心理状況とを巧みに絡ませながら、物語は進みます。
読み終えると、作品の題名の意味に「なるほどそうか!」と頷けます。(^_-)-☆

篠田節子氏は、1997年、『おんなたちのジハード』(集英社、1997年、のち集英社文庫、1997年)で第117回直木賞☆彡を受賞されました。
ミステリーだけでなく、様々なジャンルに挑戦されています。
多くの作品において問題提起が巧みで、そのリアルさに、読者は最後の頁まで引きつけらます。
2020年春、紫綬褒章☆彡を受賞されました。

「新鮮で美味しいサラダをいただきたい!」
サラダがお好きなあなたには、篠田氏のこの小説で食に関する世界を探求されることをお勧めいたします。
そして、この作品の存在についてご一考されてみてはいかがでしょうか。(^o^)

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(日本語)文庫-2016/9/7篠田節子(著)
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