2020年5月2日土曜日

新鮮で美味しいサラダを求めて

こんばんは。
南城 凛(みじょう りん)です。
今宵も凛のりんりんらいぶらり~でごゆっくりとおくつろぎくださいませ。(^o^)

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

あなたは、サラダはお好きですか。

凛は、サラダが大好きです。
やはり、サラダは新鮮で美味しいものをいただきたいですね。
最近の凛は、手作りサラダに毎日挑戦しています。

まずは、水気をきって、シャキシャキと歯ごたえのするレタスやキャベツの千切り、サラダ菜、水菜などをベースにしています。
そして、大好きなトマトやミニトマトだけでなく、キュウリ、サラダホウレンソウ、薄く切ったカラーピーマンやパプリカなどを横に添えます。
このように、見た目にも色とりどりで新鮮なサラダをいただくと、身体の内側からみずみずしくなるような感覚になります。\(^o^)/

凛は、トマトのサラダが特に好きです!
新鮮でぷりぷりと熟したトマトをざっくりと切って、冷やしトマトのようにシンプルにお皿に盛りつけて、ドレッシングを少しだけかけていただきます。
それだけでとっても幸せな気分になれます。

ミニトマトも好きです。
ころころとして可愛らしいミニトマトを口に含んだときの甘みで幸福感に包まれる凛で~す。

凛は、トマトが子供の頃からとても好きでした。
暑い夏の夕方、麦わら帽子をかぶった額に汗をびっしょりかいて外から帰ってくると、手を洗ってから冷蔵庫に直行!
母が冷やしてくれた真っ赤なトマトを皮付きのまま丸ごとかじると、とてもみずみずしい香りが瞬時に口に広がっていきました。

そのときの感覚が今でも残っています。
加えて、トマトは水分補給にもなっていたのでしょうね。
とても懐かしい夏の光景です。(^-^)

デパートをはじめ、街の八百屋さんやスーパーマーケット、それから郊外のドライブコースにもなっている道の駅などには、日々新鮮な野菜がたくさん売られています。
最近では、インターネットサイトでも様々な野菜を求めることができるようになっています。

デパート、スーパーマーケットの野菜売り場やコンビニエンスストアなどでは、洗う手間なくいただけるカット野菜や、ポテトサラダ、かぼちゃサラダなどの袋入りのものも各種売られています。
これらの袋入り野菜は、お仕事などでキッチンに立つ時間がない方だけでなく、忙しい主婦や一人暮らしの方、高齢者の方々にも便利で、とても人気があります。

食事のときに、まずは野菜からいただこうとか、トマトに含まれるリコピンの抗酸化作用が健康や美容によいとか、または、荏胡麻油や亜麻仁油などのオメガ3脂肪酸をかけて摂取すると脂肪燃焼によいであろうなどと、健康に関する情報も日々更新されていますね。

サラダの上にかけるものも、オーソドックスなマヨネーズは不動の地位を保っています。
また、市販のドレッシングもブランドのものから、PB商品にいたるまでいくつもの種類があります。
中には手作りにこだわる方もいらっしゃるでしょう。

調理方法も、生で食するだけでなく、蒸し野菜も人気が出ています。
それから、鶏肉を用いたチキンサラダも各種あります。
また、豚肉をゆでてしゃぶしゃぶサラダにしたり、牛肉を焼いてお洒落なステーキサラダとして、動物性蛋白質を摂取するサラダにも人気があります。
さらに、マグロやスズキなどのお刺身と一緒に、和洋折衷に粋にいただいたりするなど、実に様々な食べ方がありますね。
あるいは、豆腐や豆をトッピングして、植物性蛋白質の摂取もいたします。

サラダ王国ともいえる日本の食の現状に問題提起をしているのが、篠田節子氏の長編小説『ブラックボックス』(朝日文庫、2016年)です。

篠田氏は、食品の流通、ハイテク工場のあり方、農業に対する考え方、外国人研修生、外国人の雇用と労働、消費者の心理と動向など、日本の社会が抱える食にまつわる問題を様々な角度から踏み込んでいます。
また、主人公の女性としての生き方や、考え方にも特質性をもたせています。
主人公は、東京でキャリアを重ねて仕事を中心に生きてきましたが、事情があって地元に帰り、夜のサラダ工場で働くことになった女性です。

凛は、主人公の仕事や老後に関する捉え方が浮き彫りにされていく中で、強さと脆さを併せ持った彼女が、自身に課された問題をどのようにして切り拓いていくかについて、興味を抱きました。
彼女の学生時代の同窓生の生き方と考え方にもそれぞれに違いがみられます。
登場人物の各人におかれている環境と、複雑な心理状況とを巧みに絡ませながら、物語は進みます。
読み終えると、作品の題名の意味に「なるほどそうか!」と頷けます。(^_-)-☆

篠田節子氏は、1997年、『おんなたちのジハード』(集英社、1997年、のち集英社文庫、1997年)で第117回直木賞☆彡を受賞されました。
ミステリーだけでなく、様々なジャンルに挑戦されています。
多くの作品において問題提起が巧みで、そのリアルさに、読者は最後の頁まで引きつけらます。
2020年春、紫綬褒章☆彡を受賞されました。

「新鮮で美味しいサラダをいただきたい!」
サラダがお好きなあなたには、篠田氏のこの小説で食に関する世界を探求されることをお勧めいたします。
そして、この作品の存在についてご一考されてみてはいかがでしょうか。(^o^)

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(日本語)文庫-2016/9/7篠田節子(著)
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2 件のコメント:

Kohta さんのコメント...

私はねじめさんの良い読者ではありませんが、篠田節子さんには初期から注目していました。『神鳥』で出会い、『絹の変容』でこれは凄いと感じ、それから『死神』『斉藤家の核弾頭』『ハルモニア』『弥勒』『薄暮』『仮想儀礼』あなたのご推薦の『ブラックボックス』『長女たち』と感銘を受けた作品がすらすら思い浮かびます。
とにかくあなたの言われるとおり、作品の幅の広さとクオリティの高さには刮目させられます。新刊が待ち遠しい作家の一人です。
長々と自分感想ばかり書き連ねてすみません。最近読了したものでは、伊予原新さんの『ブルーネス』(文春文庫)津波予知に情熱を注ぐ若者群像。辻惟雄さんの『よみがえる天才伊藤若冲』(ちくまプリマー新書)さすが若冲の再発見をされた美術研究家、最新の若冲研究も取り入れた素晴らしい若冲入門書になっています。以上長々とすみません。

南城 凛 さんのコメント...

Kohtaさん、はじめまして。(^o^)
コメントありがとうございます!
凛も篠田節子さんは初期の頃からのファンの一人です。
『聖域』『ゴサインタン─神の座』『インコは戻ってきたか』から『銀婚式』など幅広く楽しませてくれる作家です。
伊予原新さん、辻惟雄さんについてのご教示ありがとうございます。
Kohtaさん、これからもよろしくお願いいたします!