南城 凛(みじょう りん)です。
今宵も凛のりんりんらいぶらり~にお越しくださりありがとうございます。
どうぞごゆっくりとおくつろぎくださいませ。(^-^)
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今宵も凛のりんりんらいぶらり~でおくつろぎくださっているあなたは、きっと本がお好きでしょう。
静寂な夜を迎えて、やすらぎを求めるひとときに、本を手にとり、ページをめくる心ときめく高揚感は、何とも表現し難い幸福感に包まれます。
また、活動時間の合間に、珈琲とともにほっとひと息つきながら、お気に入りの本の世界に浸るのもよいですね。
凛は、気ままに好きな本の世界を旅するのが大好きです。
書店に行くと、さまざまなコーナーがあって、どれを選ぼうかと、ゆっくりと見てまわるのが凛には楽しくてたまりません。\(^o^)/
その時間は、凛にとって、大切な、大切な、時間なのです。
誰にも邪魔されずに、たった一人で本たちと心の中で会話をしています。
凛は本との出合いの旅を求めて楽しんでいるのです。
目的もなく書店に入ったときに、実はよい出合いにつながることが多いですね。
最近は、インターネットサイト書店をふらりと訪れたら、あらあら、この本、とても気になって仕方がないですわぁと、思わずクリックしてしまうこともあります。
それもひとつの出合いでしょうね。
いずれにせよ、本たちが凛に「こんにちは」と挨拶をしてくれているのがよくわかります。
「凛さん、ボクの世界を読んで」
「ワタシの世界は、楽しめますよ」
「ワタクシの世界は、凛さんを退屈させません」
「オレの世界は、凛さんを釘付けにさせるから~」
「ワシの世界は、凛さんを唸らせること間違いなしじゃよ」
表表紙、裏表紙、背表紙、天、地、小口、奥付……。
本たちの表情を見て、声を聞きながら、触れる瞬間のワクワク感!
最近は、本があまり売れないとよく言われています。
本離れが進んでいるのでしょうか。
雑誌の休刊や廃刊も相次いでいますし、街の書店の閉店も多くて、本と触れ合う機会をもう少し増やしていただきたいと願う凛です。
凛がよく利用する書店にて、平積みされていた文庫本のタイトルに引きつけられて思わず手にしたのが、石川智健氏の小説『本と踊れば恋をする』(角川文庫、2019年)です。
書き下ろし作品です。
カバージャケットは、ハルカゼ氏のイラストです。
古書店にて男子高校生が一冊の本を手にして、棚のほうを見ています。
文庫本の初版の帯の裏表紙側には、同じハルカゼ氏のイラストで、男子高校生の十屋龍之介君と、古書店の店主の朝香裕也さんのことが紹介されています。
「全ての本好きに読んでほしい、ビブリオ・ミステリ登場!!」という表表紙側の帯のメッセージに、凛は思わずひかれてしまいました。
凛のアンテナが即座にピピピと反応しました。
「全ての本好きとは、凛も含まれるのかな。とても面白そう!」
思わぬ出合いから、新しい世界を知ることの喜びに繋がるのです。
本と踊るとは、どういうことを示すのでしょう。
新しい恋が生まれるのかしら。(^-^)
凛は電子書籍も読みますが、紙の本はとても好きですね。
当たり前ですが、古書店では紙の本を扱います。
セドリ、流通、サイン本、贋作本など、男子高校生の十屋龍之介君の活躍を通して、古書の世界を読者に教えてくれますよ。
もう一人、紅一点、古書探偵の深町吟子さんが活動的でとても魅力的に描かれています。
朝香裕也さんと深町吟子さんの二人のキャラクターが際立っていて、青春真っ盛りである十屋龍之介君の冒険譚でもあります。
贋作本にまつわる様々なエピソードを交えて、謎解きの面白さが展開されます。
作中で紹介されている文豪たちの作品は、まだ触れていない読者には読みたくなるような仕掛けが施されています。
贋作本の謎の解明と同時進行で文学の知識を得るという、まさに新しい感覚のビブリオ・ミステリーの世界を楽しめる作品です。
登場人物の三人の個人的な事情が少しずつ解けてはいきますが、まだ謎を残しています。
何やら続編が期待できそうな余韻があります。
石川智健氏は、お仕事と兼業で作家活動をなさっていらっしゃるようです。
2011年、小説『グレイメン』(エイ出版社、2012年)で国際的小説アワード「ゴールデン・エレファント賞」の第二回大賞を受賞☆彡、翌年、同作品が日本・アメリカ・韓国で刊行され、作家活動に入られました。
読後に、これから書斎に向かうときは、襟を正して、背筋をピンと伸ばさなければと、凛は思うのでした。(^_^)v
さあ、あなたも本と踊りませんか。
素敵な恋の出逢いがあるかもしれませんよ。
本が大好きなあなたに、是非お勧めしたい一冊です。(^o^)